愛用の時計を長持ちさせるセルフメンテナンスの極意
公開日:
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最終更新日:2014/02/25
機械式時計の基礎知識
自分で、日常でデッキるメンテナンス
愛用の時計を長く使うために、
日常の定期的なメンテナンスは欠かせません。
止まってしまってから、専門のプロに持ち込んでメンテナンス、という方も多いようですが
プロ任せにして、日常のメンテナンスを怠ると、寿命は短くなってしまいます。
数年に一度プロに頼むオーバーホールはもちろん行う前提で、
日常の丁寧な手入れの仕方を覚えておけば、安心です。
必要なのは、つまようじや歯ブラシ、水、ティッシュと簡単。今日から実践していきましょう
ここで紹介するメンテナンス方法の他にも、
「ゼンマイは毎日同じ時間に巻く」
「クロノグラフは少なくても月一回は動かす」
「マニュアル操作の手順を守る」など、日ごろから心がけるだけでもベストな状態を長く保つことができるので併せて覚えましょう。
■ケースのメンテナンス
★用意するもの/つまようじ、軟毛の歯ブラシ、柔らかい布
①まずは布でざっとケース表面の汚れをふき取る
②つまようじで、拭いても落とし切れない細かな部分の汚れをかき出します。
順番は、ベゼル周り→ボタンの根元→リューズ→裏蓋の順に行うと効率的。
べゼル周り、ボタンの根元、リューズは引っ張って中を見るなど、などもチェックしましょう。
ケース裏の裏ぶた周りは、直接肌に触れるところなので汚れやすい。
忘れずにキレイにしましょう。
④歯ブラシを使ってかき出した汚れを払い取る。
つまようじでかき出した汚れを、歯ブラシを使って払い取ります。ケースを傷つけることがないように、柔らかいブラシを選びましょう。
つまようじのときと同様に、ベゼル周辺、プッシュボタン、リューズ、裏蓋周りの順に汚れを優しく払います。
⑤最後にもう一度、乾いた布などで全体を拭き取ります。
■ストラップの手入れ
★用意するもの/ティッシュペーパー、水のスプレー、柔らかい布
*ブレスレットの場合
①ティッシュを3~4枚重ねて二つ折りにし、その上に時計を置き、水を2プッシュほど吹きかける
※ケースにかからないように注意しましょう
②ティッシュでブレスレットを包み込んで、細かくかくかくと動し、全体をもみこむ
こうすることで、ブレスレッドの細かな部品内部の汚れが浮き出し、ティッシュに付着します。
③最後に柔らかい布で、ブレスレットの水気、汚れを拭き取って完了
*ベルトの場合
乾いた布で吹き上げるだけでも良い状態を保つことができます。
湿気、水分が大敵なのでできれば一日に一度はふき取る習慣をつけると良いでしょう。
可能であれば、毎日の使用は控え、2~3日おきに使用し、休ませる時期を設けましょう。
上級のお手入れ方法としては、素材に応じて革用のオイルやクリーナー、防水スプレーを使うことも可能です。
ただし、革ベルトは繊細で、素材や加工法によって適するオイル・クリーナーが異なります。
販売店に使えるものを確認してからお手入れを行いましょう。

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